これでいいのかファミサポ講習!提供会員/依頼会員の登録に行ってきた!
2017/03/30
子育て保育園に落ちたのでは先日の記事で書きましたが、
今住んでいる地域で出来ることがないか検討した結果、
ファミサポの登録説明会へ夫婦で行くことにしました。
提供会員、依頼会員の両方に登録しました。
前回の記事はこちらより。
依頼会員は登録説明会のみでOKです。
提供会員は登録説明会→救命講習を受ければ良いという仕組み。
実際に行って見聞きすると穴が多く、
まだまだ改善の余地があるという印象でした。
ファミサポ自体は価値ある良い活動だと思うから残念。
どんな感じだったか一つずつ見てみましょう。
もくじ
圧倒的な提供会員の少なさ!
まず驚いたのは提供会員の少なさ。
説明会の会場は提供会員も依頼会員も同室でした。
全体で60人程度いた中、提供会員は私たち夫婦含め、ほんの数名。
ファミリーサポートの利用料金は1時間700円。時間帯によっては800円。
確かに、他人の子を預かり、万が一のことが起きた場合の責任など、不安は多岐に渡るため、簡単に提供会員になれないのは十分に理解ができます。
過去にファミサポ事故もありましたしね。
様々な事情から提供会員が少ないのは、当然と言えば当然でしょう。
んー、でも保育園に通えない子どもたちは多いですし、3歳の壁、6歳の壁もあります。
誰かが動かないと何も変わらないのが現実なんじゃないかなと思ったり。
そんなこんなで考えた結果、依頼会員だけでなく、
夫婦で提供会員になり、地域にいる育児のでしたサポートをしようと考えた訳です。
これで大丈夫か?救命講習!
これ大丈夫?と思ったのが救命講習でした。
全部で3項あり、約2時間程度の講習。
・心肺蘇生術
・AEDの使い方
・喉に詰まらせた場合の対処法。
まずは心肺蘇生術。
心肺蘇生術は子どもを対象とした内容で、
「子ども、乳児が息をしていない場合こうすればいいんだよ」
ということを勉強し、人形相手に実践。
要点だけを押さえすれば、確かに短時間で学習は可能かもしれません。
私が感じたことは、
「たった1時間程度では「掴み」しか頭に入らないのでは?」
というのが正直なところでした。
と思ってたところ、
私が人形相手にへなちょことな蘇生術を行う隣で、妻が本気の蘇生術を披露。
周囲に注目が集まるくらいの大きな声で人形に声をかけ、
慣れた手つきで胸部圧迫を行い、人工呼吸を行ってました。
妻は元看護師なんですけど、医療関係者はやはり違いますね。
私は心配蘇生術が初めてだったこともあり、要領も分からず、教官が教えてくれる通りのやり方しか頭に入っていませんでしたが、「本気で心肺蘇生する人」を見ることで、ハッとさせられたのが正直なところです。「あぁ、こうやるべきなんだ。」と。
教官はこれくらいの意識でやらせるべきなんじゃないのか?と思ってしまいました。
後で妻も言ってましたが、こういう重い内容は1日かけて勉強すべきなのかもしれません。
続いてはAED。
使い方はシンプルで、一度学習すれば対応は可能かなという印象でしたが、やはり学習する時間が少ないため、少々不安になりました。(後で妻にしっかり教えてもらいました)
続いては喉に詰まらせた場合の対処法
これは大学の授業でやったことがあったので私は問題ありませんでしたが、
時間オーバーのため、口頭だけの説明で終わりました。
人形相手に試してみたかったのが率直なところです。
と、2時間講習が終了。
別室で提供会員証明書を作成し、登録説明会を終えました。
ちなみに、依頼会員の場合は1時間弱の説明会で完了となります。
救命を行う機会に遭遇することは滅多にないと言えど、子どもはいつどこで何が起きるか分かりません。
ファミサポ提供会員になる方には、もっとしっかりとした教育が必要なんじゃないかと思います。
行政の方々!ファミサポを軽視してない?
行政は危険性を十分に考慮した上、対応を進めるべきなんじゃないか?
と思います。
説明会の会場で育児サポート用の参考書を1冊(約400P)渡されました。
これを各自で読んどけなんて、やる気の搾取でしょ。仕事が雑すぎる。
提供会員は、場数こなしている保育士とは違いますし、
育児をしたことがあるだけの素人と捉えるべきです。
「やる気」だけでどうこうできる仕事ではありません。
ましてや「ボランティア精神」だけで行う仕事ではありません。
やる気のある人がその活動を継続できるための体制を整える必要があります。
いくら子育て中の人をサポートしたいと思っても、
活動する上での不安が消せなかったり、活動の仕組みに疑問が残ったままでは、
実際に保育活動をしてみようなんて思えません。
ましてや、それを継続的に自分のライフワークにするなんて無理です。
ファミリーサポート制度は誕生して何年も経過しており、
様々な会員の事例が蓄積されているはずです。
その貴重な事例を無駄にせずに、今困っている親子を安全に支援するために、
この初回の講習会で指導・情報提供して欲しいと思います。
ファミサポは総合的な管理能力が必要な仕事です。
ツッコミどころが多く、認識が甘いと率直に思いました。
講習中に帰ったおばあちゃんの話
心肺蘇生術の受講中に1名のおばあちゃんが帰ってしまいました。
おばあちゃんが伝えたかったことは、
「素人はこんな状態の人を扱わない。そうなる前に病院に連れていくべき」
ということ。
私はおばあちゃんの話を聞いていて、伝えたいことを理解し納得しました。
前述通り私も感じたことですが、蘇生術を行うという状況は、ちょっと習った素人が行えるものではないんですよね。
だから、そう思っても仕方がないんですよ。
おばあちゃんはそれだけ告げて、退出してしまいました。
子どものために、と来てくれた貴重なスタッフ→市民?が一人いなくなった訳です。
とても難しい問題ですが、
悲しいというか、残念な気持ちになってしまいました。
彼女が救命講習の必要性を理解し、納得した上で受講することは出来なかったのでしょうか。
「意識のない人間に救命措置なんて、素人には出来ない」という彼女の思い。
「子どもを預かる以上、いつ事故が起きるか分からないから、せめて救急車が到着するまでに出来ることを身に付けて欲しい」というファミサポの考え。
このシンプルな2つの意見を、ゆっくりとすり合わせる余裕のない講習会なんて、開催している社会福祉協議会の(ファミサポの)余裕のなさ、ノウハウのなさが露呈されています。
区によって救命講習を必須化としてることには理解しますが、
何とかしてあげられなかったのでしょうか?
預かる側としての決意
こういった疑問が続く中でも、預かることに対して気持ちは揺らいでいません。自身で保育に関してしっかりと勉強しつつ、登録説明会で生じた疑問を一つ一つ解消していこうと思います。
ただ、自分がサポートする範囲、月齢/年齢の幅は考慮すべきと考えています。
送迎、自宅保育、お泊りとできることは沢山ありますが、できる範囲で地域の子どもたちを支援しようと思います。
こんなシステムだったら利用者は増やせる
ファミサポとは、依頼会員と提供会員を引き合わすためにコーディネーターが紹介するシステムですが、顔も知らない中、いきなり大人同士でしかも提供会員の自宅で会うことに抵抗がある方は多いはずです。ましてや近所ですから。
だからこそ!
1.basic認証をかけたブラウザ専用の管理サイトを作りましょう(SSL)
2.管理者、コーディネーター、提供会員、依頼会員にID/PASSを発行しましょう
3.コーディネーターは紹介予定の提供会員/依頼会員が、お互いのプロフィール、人物像等が見れるように設定しましょう
4.個人情報保護の観点から、念のためIP制限をかけましょう。自宅からしかアクセスできないようにしましょう
これくらいの規模であれば、サーバーさえ用意して貰えれば簡単に作れます。
格安で作りましょうか?と言いたい。
今風にスマホアプリと連動させるようにもできますよ?
まぁ個人情報保護の観点で無理なんでしょうけど、
極端に守り過ぎることでサービスを利用する人も少なくなるでしょうし、いずれサービス自体も消滅するかもしれません。
行政や自治体の責任回避のため?と勘ぐってしまいます。
まとめてみた!
実情を記事として起こしたかったのですが、思ったより長くなってしまいました。
依頼会員の説明会だけでは、恐らくここまで考えることはなかったでしょう。
穴が見えることで、どうしても行政に対して、もうちょっと何かできるんじゃないの?と思ってしまいます。
どちらにせよ、夫婦で子どもたちをサポートすることには変わり有りませんし、
それに向けて精一杯頑張っていこうと思います。
以上、登録説明会に行ってきた!でした!
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