精神科通院費を抑える自立支援医療とは？現役保健師が説明します！

こんにちは、妻です。
今日は自立支援医療制度について、簡単に説明します。
精神科通院の場合に限ったお話です。

制度の要点

どんな時に申請できる？→精神科通院している時
利用するとどうなる？→通院にかかる診察費やお薬代を減らせる
どうやって申請する？→医師の診断書などを役所に申請する

まずは通院先の医師、お住いの地域の役所に、自分は自立支援医療が利用できるのか尋ねてみてください。

申請の流れ

注意点

受給者証があれば、どの病院でも自己負担が減る、というわけではありません。指定された機関でのみ有効です。

例えば、うつ病での通院のために申請した人が、風邪で違う病院にかかっても、風邪の治療の自己負担額は助成されません。

ただし、複数の医療機関で適用される場合もあります。条件が限られるので個別に相談してみてください。

1年ごとの更新

この制度は1年ごとに更新する必要があります。

更新の手続きに何が必要になるか、
初めての申請時に聞いておくといいでしょう。

ただ、その時の話を忘れるのも当然なので、
分からない時にはまた役所へ問い合わせてみてください。

デメリットはあるのか？

この制度をググってみた時に、申請することでの今後の生活で不利益を被ることがあるのか、と不安になった方がいらっしゃることを知りました。

申請された方がこの制度を使っていたという理由で、何かしら不利になることはありません。

そもそも、申請・利用していることを他人に言う必要ありません。
家を探すとき、就職試験を受けるとき、言わないでいいです。
（病気を治療中だということは、伝えるべき時もあるかもしれませんが…）

もし不利になるとすれば不当なことだと思います。
その時は誰かに相談してほしいです。病院でも役所でも。

本人じゃなくても申請できる

代理人の申請も可能です。
治療中の方が、窓口まで行くのが困難な場合は、無理しないでください。

代理申請の場合には、代理人の方の身分証明書なども必要になるので、
これも役所で確認してください。

申請にはいくらかかる？

申請そのものは無料です。
ただ、診断書を作成してもらうのに、1通3000円ほどかかります。

メリットに目を向けてほしい

通院費がもったいない、治療費を払うのが辛い。
という理由で通院を中断しないでほしいです。

医療機関に繋がった、通院を始めた、というだけで、すごいことです。
きっとそれまで計り知れない苦労があったかと思います。

せっかく始めた通院治療。続けることが大事です。
そのために利用できるものは利用しましょう。
通院する必要がなくなれば更新しなければいいだけの話です。

だって、お金が浮くんです。

例えば、、

１回のお会計が

診察2100円。薬900円。計3000円。

だとしたら、

診察700円、薬300円。計1000円。

ご覧の通り、2000円も浮きました。

これが毎週（月4回）だとすれば、1年で9万6千円浮きます。

所得によっては、1割に減った自己負担にも上限が決められ、
それ以上は支払う必要がなくなります。

他の制度との併用もできる

制度ごとにカバーできる部分が異なるので、自分が少しでも楽になれるよう
医師や役所に相談しながら併用しましょう。

今の状態で申請きるかどうか、申請しても認定されそうか、どんどん聞いちゃいましょう。

ちなみに、自立支援は申請すれば認定されやすく、難易度は低めだと思います。

傷病手当についてはこちらの記事もご参考に。うちの旦那さんの実体験です。

 シュフィケーション 

【傷病手当金】私はこれで貰っています。退職後に確実に受給する方法！

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保健師にも相談してみよう

申請や利用については役所の事務職員が説明してくれるはずですが、病気に関して日常生活で困っていることや不安があれば「保健師」にも相談してみてください。
保健師は、市民の健康のために働く、看護師資格も持った人たちです。

保健師は診断や処方は出来ませんが、話を聞いて今の状況を整理してみることは出来ます。
困ったことがあれば、自分が何に困っているか、どう相談してよいか分からない時にも、お試しください。
無料ですし。使ったもん勝ちです。

最後に

制度を調べても、○○省とかのページとか、だらだら書いてあるだけ。

個人サイトで書かれていることは、あなた個人の状況に当てはまっているとは言い切れません。ここで言うのもあれですが、ネットであれこれ読み続けても疲れるだけです。

まずは医師や役所に、「私は自立支援医療使えますか」と聞いてください。
もしご家族やお友達に、精神科通院を始めた方がいらっしゃれば、
「自立支援医療ってあるらしいよ、お得になるらしいよ」
と、声をかけてもいいかもしれません。

今回お話したのはあくまでも、この制度のとっかかり部分です。
くどいですが、疾患・お身体の状況によって、必要なものが異なります。
ご了承ください。

何か質問等あればコメントお待ちしております。

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この記事を書いた人ってどんな人？

妻のえすこです。 看護師を経て、出産を機に保健師に。 現場で得た経験を生かし、少しでもお役に立てる記事を書きます。

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